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クマゼミには負けへんぞー

クライミングライフ中心の日記

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できない自分を受け入れよう

登れる課題いねーがー!!!と、みなさん鬼の面をつけ、包丁片手に東へ西へと精力的に駆け巡っておられるかと思います。
本当にいい季節になりましたね。
センチメンタルなわたくしは詩でも・・・。

わたる風はちょいとばかり肌寒く。
見上げた空に浮かぶ雲は遥か。
徒然なるままに過ぎる秋の一日。
うーん。
尿意が治まらん・・・。
寒くなるとトイレが近くなるわい。

さてそんな爽やかな秋晴れの日に、久しぶりにリードに行ってまいりましたが、これがもう散々なものでアップ課題で腕がばんばん、足がぷるぷる、10年前にアップで登ってたはずなのに、あっけなくテンション。
にょーん!
でけへーん。
そして次の日からは下半身がモーレツな筋肉痛に見舞われ、これまたにょーん!とベッドの上で嘆き続けて、あやうく職場放棄するとこでした。
いかん。
これではいかん。
いかんぞ。
いかんざきー!元公明党代表ー!

というわけで明日またリードの予定を入れました。
悲しい現実ではありますが、岩を登らないクライミングジムのオーナーなんて、え?クライマーちゃうやん。そんなんでジムやってんの?と批判されて当然であります故、醜態さらすことになりますが、老体に鞭打って気持ちよくなって岩と格闘してきとうございます。

ところで指のパキリですが何も変わらず痛いままです。
先日のマンスリー課題のテープを千切る際に、いちいちパキった指に付着して、それを剥がすたびに悶絶してました。

指の痛みその後

前回、近いうちに整形外科に行きまっせと公言したにもかかわらず、めんどくさいなー!こんなもん唾でも付けてたら治るやろとばかりに放置状態です。
登ってみたら当然痛い。痛い。痛い。いだあーい!
曲げると痛いのか?
引っ張ると痛いのか?
唾付けると痛いのか?
もう少し詳細に痛い部位を、どのようにすると痛いのか確認してみますと・・・。
カチをする際に、立てた人差し指の第一関節の腹が逆方向に伸ばされると痛い。
猛烈に痛いのですが、ピンポイントで痛い個所が第一関節の腹なのか背なのか横なのか、ぼやーっとしててよくわかりません。
年齢を重ねてきますと、そのあたりの感覚も鈍くなってしまうようで、実は痛いのは指ではなくて頭だったりして?
なんならそもそも痛いのではなく、ちょっと気持ちいいんじゃないか?
考えれば考えるほどもはや間違った方向に意識が飛んでいき、なにやら怪しい実践を始めてしまいそうなので、小島家に伝わる秘伝のテーピング術を駆使し、再度登ってみようと指を立てた状態にてテーピングをがちがち固定にすれば登れなくもないのですが、痛みを感じないわけでもなく、多少ましでっせ程度ではあります。
ピンチしただけで圧がかかり、指全体が痛かった先週よりは改善しているような気がしますので、市場の動向を注意深く見守るという無策の財務大臣同様、ワタクシ目も引き続き無理せず指の様子をみていこうかと思います。

指が鳴る

クライミングには付き物である怪我の中で、いわゆるパキリ、パキるというものがあります。
もちろん一般の方が、整形外科に行った際に「指が痛い?どれどれ。あー完全にパキってますね~」なんて言う医者はおりませんので、なるい!等と同様の所謂クライミング業界言葉のようなものであります。
詳細は人によってさまざまで、ただたんに指が痛い程度でパキったと言われる方もおられますし、腱の損傷だとか、いやいや重度な腱鞘炎のことでおじゃるとか、靭帯が切れることアルよと、諸説入り乱れてございます。
もともとが業界言葉、正式名ではないのでこのような現象が起こるのですが、ワタクシがまだふわふわのゆるゆるの愛くるしさを隠そうともしなかった10年以上前、諸先輩方々に聞いたのは「とにかく痛める瞬間にパキって指が鳴るんじゃあー」ということでした。
パキっと乾いた音。
なにやら爆ぜる感覚。
いまだかつてそのような事は幸いにも経験したことがなかったのですが、昨日とうとう自分の指からパキっと乾いた音が響きわたり、なにやら小爆弾が爆発したような感覚に見舞われました。
その時の状況はと申しますと、44歳、嫁持ち子なし、定職かろうじてアリ。
あーすいません。
その状況は不用でした。
気を取り直して・・・
☆岩の課題
☆150°ほどの傾斜の課題
☆左手3センチほどの大きさでカチ持ち(90°の角度の一辺が1センチ←親指、もう一辺が3センチ←人差し指~小指)、右手はクラックのガバカチ
☆右足深めのカウンター、左足多少スメア
この状態でシットスタートして、右手を出すのですが、指が鳴ったのはまさにケツを浮かして発射した瞬間でした。
その後はカチ持ちもオープンもとにかく痛く、ピンチやらも力が入らない。
ただ何もしていなければ痛くない。
淫らな妄想に耽っても痛くない。
痛めたのが本気トライの1便目。
しかもスタートホールドということで、このような事態を避けることができたのではないかという悔恨の思いがあるのですが、起きてしまったことはしかたがありません。
後日クライマーの方が営む整形外科に参る予定ですので、今後指を痛めた方へ、なにがしかのアドバイスとなるようにまた経過をアップしていきます。
それにしてもこんな季節に怪我をするとは、クライミングの神様もなかなか厳しい!いじわる!いけず!あほ!ぼけ!カス!お前のかーちゃんでべそー!
まあ腰も完治してませんので、いい機会と捉え、そちらの方にも注力いたします。

110°壁ホールドチェンジ

二日間ほど営業をお休みいただきまして、長堀橋店の110°壁のホールドチェンジをいたしました。

初日午前中
「まあ昨日の閉店後にテープとホールドは全部取ってるから余裕やろー!まあゆるゆるやるでー!」
初日昼御飯後
「うー。食いすぎて身体が動かんけど、既に何本か出来てるから余裕やろー!まあゆるゆるやるでー!」
初日夕方
「気のせいか、午前中からあまり進捗してないような気もせんことないが、まあ初日やし余裕やろー!まあゆるゆるやるでー!」
初日23時頃
「にょわー!登れねー!課題できねー!やばいー!こんな時間やー!超絶焦るー!でも指皮痛すぎて、なんもでけへんから、明日仕切りなおして必死こいてやるでー!」

二日目(最終日)午前中
「昨日の夜は焦って自分を見失いかけたけど、よくよく見れば目標の3分の2くらい課題はできてるから余裕やろー!まあゆるゆるやるでー!」
二日目昼御飯後
「うー。食いすぎて身体が動かんけど、既に何本か出来てるから余裕やろー!まあゆるゆるやるでー!」
二日目夕方
「えらいこっちゃー!ちょっと難しい課題が、むっちゃくちゃ難しく感じて登れねー!そして登れてしまうと易しく感じてしまって、もはやグレード全然わからんがなー!」
二日目夜
「ふー。できたずらー。まあこんなもんじゃないかな。85点は自分にあげてもいいんでないかい?よくやった俺」

というわけで赤テープ(7級)から黄テープ(1級)まで合計23本課題ができております。
難しい課題はまだありませんが、ちょいちょい増やしていきますので、よろしくお願いいたします。
あとホールドを取ってくれたり、テープを剥がしてくれたり、その他お手伝いやら差し入れを持ってきてくださった方、おおきにありがとうございました。

敬老の日

秋という爽やかな季節の三連休のなかジムにおりますと、今頃クライマー各位は、あーでもないこーでもない、うひゃひゃひゃひゃ悪いやないかいと奇怪な笑みを浮かべながら岩を触っているのだと夢想してしまい、なにやら自分だけが取り残されたような、もどかしい気持ちがもぞもぞと毛虫ちゃんのように湧いてきてしまいます。
わたくしがサラリーマンとしてフェロモン出しまくって大阪の街を颯爽と闊歩し、あまりの爽やかぶりに行きかうOLのおねーちゃん方をこれでもかと魅了していた頃は休みが少ない、会社が悪い、社会が悪い、ついでにあれもこれも悪いと吹聴したものですが、立場が変わり細々とではありますが零細ジムなんかを経営しておりますと、あれ?また連休?え!来月もあんの!働けよ~日本人~と思わずノタマワっちゃったりしちゃうんですよ。
さてそんな素敵な三連休の最終日でございますが、この最終日がなんの日かと申しますと敬老の日でございます。
老いを敬うと書いて敬老。
今日の日本においてもこの精神が希薄になってきておるようですが、クライミング界においてはどうなんでしょうか。
若く、強く、将来を嘱望される若者がわっさわっさと戦国時代の武将の如く、我こそはー!なんて名乗りを上げております。
彼らの登りは凄まじく、異次元な動きで我々オールドクライマーの想像をあっさりと凌駕し、ただただ、へー。すごいねー。強いねー。とアホみたいな感想しか口からでてきません。
これからのクライミング界を牽引していく彼らに意見するきなぞ毛頭ありませんし、若さに対する妬みや一縷の憧れもないわけではありませんが、この先のことは考えますと、もう何年も週末毎に岩場に出かけ、目標の課題に打ち込み続ける、ある意味健全なクライマーに憧憬の念を抱いてしまいます。
自分が若者ではなく、若者ではないクライマーにカテゴライズされる年齢になってきたからこその気持ちなのでしょうが、この先10年、20年過ぎても彼らのように岩場で限界に対峙できれば、これこそがクライマー冥利に尽きると思います。
そこにはクライミング能力や実力がどうとか、実績がどうとかではなく、今この瞬間に自分の限界に挑み続けているという姿勢に敬意を払うものであり、これからもそのような諸先輩方々から刺激をいただき、自分の挑戦への動機づけにできればと思います。
というわけでジムや岩場で会ったら、わたくしを敬う気持ちで接してねという、厚かましい老害丸出しの店長の独り言でした。